滋味満載のごぼう弁当 大分市の「帆足本家 富春館」

西日本新聞

 江戸時代から昭和にかけて造り酒屋として栄えた大分市戸次(へつぎ)の帆足本家。「帆足本家 富春(ふしゅん)館」と名付けられた約2千坪(約6600平方メートル)の敷地には、酒蔵をはじめ、洋風館や蔵、母屋、庭園など歴史的建造物が点在する。レストランやギャラリー、和菓子店に、こだわりの食材や生活雑貨を並べた店など計5店舗があり、衣食住に彩りを添える良品を見るだけでもワクワクする。

 蔵を改装したカフェは和モダンな空間だ。酒だるのふたを転用したテーブルに運ばれてきたのは、30食限定の人気メニュー「元気が出る発酵ごぼう弁当」(1944円)=写真。地元特産のゴボウが主役だ。

 帆足家15代当主の妻で総支配人のめぐみさん(53)に「大野川流域にある戸次地区は、土が軟らかくて根が張りやすいけん、根菜類がおいしんよ」と促され、箸を伸ばす。

 すりおろしゴボウを平飼い鶏のスープ、昆布だしと合わせ、はす粉でんぷんで練り上げたごぼう豆腐は、爽やかでぷるんとした食感。天井の梁(はり)みたいな力強さを感じるゴボウの1本揚げは、甘辛く煮込んで揚げ、うま味を凝縮させた逸品。煮ゴボウに、有精卵やチーズなどをまぜて焼いたキッシュの香ばしいこと! 母の手料理みたいに、愛情も栄養も満点だ。

 プラス432円で焙煎(ばいせん)ゴボウのコーヒーと、蜂蜜で煮たゴボウスティックのデザートも。体の中から美人になれそうです。

 ▼帆足本家 富春館 自然素材のスイーツも絶品。自然食メニューの豊富なカフェは午前11時~午後5時。酒蔵見学(無料)は午前9時~午後4時半。電話=097(597)0002(月曜定休)


=2017/06/24付 西日本新聞夕刊=

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