子どもの陰部 どうケア 部位で洗い方が変わる/子どもの手を清潔に

西日本新聞

 ●子どもの陰部 どうケア

 4歳の息子が「おちんちんが痛い」と歩くのも嫌がり、病院で受診したら「亀頭包皮炎」と診断されました。洗い方が足りなかったのでしょうか。子どもの陰部を清潔に保つポイントについて教えてください。

 ●部位で洗い方が変わる/子どもの手を清潔に

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。たとえ親でも、異性の子どもの陰部をどうケアすればいいのかは分かりづらいし、人にも聞きにくいですよね。福岡県医師会の理事で、小児科「いなみつこどもクリニック」(福岡市西区)の稲光毅院長(58)に伺いました。

  洗い方は?

  男の子でも女の子でも、大事なのは、空気に触れる部分を中心に、せっけんで優しく洗うことです。では男女別に詳しく説明します。

 (1)男の子の場合

 思春期になると亀頭部分の包皮が徐々にむけるようになりますが、それまでは皮が先端まで全体を覆っているのが自然な形です。洗う場合はせっけんで、空気に触れる部分を中心に洗ってください。包皮をむいて洗う必要はありません。無理にむくと痛がる場合がありますし、むいた皮が亀頭を圧迫して血流障害を起こすリスクもあるからです。皮の間に白い「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢(あか)がたまっている場合もありますが、害はないので、子どもの場合は無理に取る必要はありません。

 (2)女の子の場合

 表面だけせっけんを使うのは同じですが、空気に触れる部分よりも奥は粘膜なので、せっけんは使わず、少し指で開いてシャワーなどのお湯で軽く汚れを流してあげましょう。イメージとしては、目の周りを洗うのと同じです。まぶたはせっけんで洗いますが、目にせっけんは使いませんよね。

  子どもの陰部のトラブルってどんなもの?

  男の子は、亀頭を包む包皮が炎症を起こす「亀頭包皮炎」、女の子は外陰部が炎症を起こす「外陰炎」が多く、かゆみや痛みが主な症状です。女の子の場合は、下着に黄色いうみが付着することで保護者が気付くケースもあります。いずれも菌に感染することで起きるトラブルで、珍しいものではありません。

  かゆみや痛みを訴えた場合、どうすれば?

  まずは一度、陰部をきれいに洗ってあげましょう。それで症状が落ち着くケースもあります。一晩様子を見て、治らないようなら小児科へ。男の子は泌尿器科でもいいでしょう。抗生剤入りの軟こうや飲み薬などを使えば、数日でよくなります。

  予防法は?

  トラブルの多くは、子どもが不衛生な手で陰部を触り、菌に感染することで起きていると考えられます。ただ、子どもに触らせないようにするのは難しいので、手をよく洗わせたり、爪を小まめに切ったりして清潔に保ちましょう。自分でトイレに行ける年齢の女の子の場合、排便後に後ろから拭くと汚れが広がってしまうので「前から後ろの順番で拭くんだよ」と教えてあげることも大切です。

  乳児の場合は?

  早めのおむつ替えを心掛けましょう。最近の紙おむつは性能がよく、赤ちゃんがおしっこをしても不快に感じにくいので、保護者が気付きにくく、炎症の原因になりやすいのです。

 お助けいただき、ありがとうございました。


=2017/07/05付 西日本新聞朝刊=

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ