ソウル(韓国) 装って散歩、韓流女子旅

西日本新聞

 ショッピングにグルメ、エステなどの定番はもちろん、新たな観光スポットも続々と登場し、楽しさが進化を続ける韓国・ソウル。九州からはひとっ飛び、東京よりも身近に感じられる大都市で、韓流女子旅を満喫した。

 まずは装いから。昭格洞(ソギョットン)にある、チマ・チョゴリなど韓国伝統の韓服レンタル店「HANBOKNAM」に入った。「上下を自由に選んで」と案内された部屋は韓服でいっぱい。迷いに迷って、金色の花の刺しゅうが一面に入ったえんじ色のスカートに白の上着を選んだ。着るのはとても簡単で3分ほどでできた。料金は1時間半で約2千円。

 そのまま、歩いて10分ほどの朝鮮王朝最初の正宮として建てられた「景福宮(キョンボックン)」へ。30度近い気温でも、ふんわりとしたスカートは風をまとったように涼しい。韓服姿なら入場料は無料になるという。

 「韓服姿で撮った写真をSNS(会員制交流サイト)に載せるのがブームなんです」とガイドの崔英淑(チェヨンスク)さん。景福宮では、スマートフォンや自撮り棒を手に、ベストポジションを探す外国人グループや韓国人カップルとたびたびすれ違う。約620年の歴史がある景福宮が一層あでやかだ。

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 足元の装いなら、聖水洞(ソンスドン)「手製靴通り」が人気急上昇中だ。古くから製靴工場や革工場が立ち並んでいた聖水洞は、近年「手製靴の1番地」としてブランド化に成功。現在は、ハンドメード靴を販売する約40の店舗や約200のメーカー、下請け業者が集中する。店頭に並ぶ、革製の靴は見るからに丈夫そうでデザインも豊富。既製品は2万円程度、オーダーメードだと5万円以上が相場という。

 トントントン…。工場兼販売所「JSシューズ研究所」では、職人たちがトンカチを手に靴作りの真っ最中。「江南(カンナム)スタイル」で知られる韓国の人気アーティスト「PSY(サイ)」もお客さんだそうだ。名匠として知られる全泰朱(チョンテス)代表は「履いたら、楽なのがすぐ分かるよ。自分だけの靴が欲しい人は来てね」。

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 ソウルの新ランドマークに加わったのは、地上123階、高さ555メートルの「ロッテワールドタワー」。4月のオープン後、1千万人以上が訪れたという。地上500メートルから見下ろす大都市は模型のよう。高さ483メートルのテラスでは、風を感じながら、漢江(ハンガン)を挟んで広がる街を一望できる。

 漢江の川面から、眺める夜景もおすすめ。ビジネス街・汝矣島(ヨイド)発着の漢江遊覧船は、漢江に沈む夕日や、きらめく韓国特有のアパートやビル群を楽しめる70分の旅。目玉は、盤浦(バンポ)大橋から20メートル下の川面に滝のように流れ落ちる全長1140メートルの噴水ショー。「世界最長の橋の噴水」としてギネスブックに登録されている。マイナスイオンを浴びながら、虹色にライトアップされた光景にくぎ付けになった。訪れるたびに変化し、魅力を増しているソウル。タワーから川面から、視線を変えて眺めてみるのも、また楽しい。

 ●メモ

 ソウル(仁川国際空港)へは、九州各県から直行便が運航している。福岡空港からは大韓航空のほか、格安航空(LCC)も便数が多い。現地の観光情報は韓国観光公社福岡支社=092(471)7174。

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 ●寄り道=日本語訳付きミュージカル

 ソウルで人気のミュージカル「あなただけ」が日本語字幕付きで上演中だ。韓国では初めての試みで、俳優がせりふを発するタイミングに合わせて、舞台の両サイドの画面に日本語訳が映し出される。

 「あなただけ」は、雷おやじで無愛想なボンシクと気分屋ピルレの夫婦のラブストーリー。時にコミカルに、時にしっとりと、人生の苦楽を乗り越えていく2人の37年間を描く。笑いあり涙ありの2時間の舞台だ。JTNアートホールで、観覧料は全席約5000円。


=2017/07/24 西日本新聞=

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