博多駅に変なエスカレーター 途中から階段「不便」、30年改善されず

西日本新聞

「このエスカレーターは途中から階段になります」との張り紙。エレベーターの案内も記されているが、乗り継ぎ客にとっては回り道になる 拡大

「このエスカレーターは途中から階段になります」との張り紙。エレベーターの案内も記されているが、乗り継ぎ客にとっては回り道になる

エスカレーターが途中で途切れ、荷物を抱えて懸命に階段を上る利用者

 エスカレーターが途中から階段に-。そんな不便な場所が、JR博多駅筑紫口の地上1階と福岡市営地下鉄の地下コンコースとを結ぶ経路にある。旅行者が行き交う同市の玄関口だけに、都市のマイナスイメージにつながりかねない。30年以上改善されない事態を受け、地下鉄を営業する市交通局は、エスカレーターの全通に向けた基本設計費2174万円を本年度当初予算に盛り込んだが、階段をめぐる複雑な事情も絡み、完成時期は見通せない。

 福岡市内の大学に入学したばかりの孫を4月に訪ねた山口県岩国市の成瀬律子さん(77)は、重いスーツケースを抱え息を切らせながら階段を上ってきた。「不親切で中途半端な設計。高齢者にはつらいです」

 コンコースから地上まで階段は計49段。下から31段分は中央に上りエスカレーターが設置されているが、踊り場で途切れ、残り18段分は階段だけになる。踊り場からぼうぜんと1階を見上げるサラリーマンや、幼い子どもを背負い階段を駆け上がる母親の姿も。

 使い慣れた人にとっては当たり前となっているようで、出張でよく通るという佐賀県吉野ケ里町の自動車部品メーカー男性社員(37)は「言われてみれば確かに変ですね」と笑う。

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