博多駅に変なエスカレーター 途中から階段「不便」、30年改善されず (2ページ目)

西日本新聞

 なぜこんな不思議な構造なのか-。市交通局によると、階段の地下鉄側は交通局、踊り場を含む残りの上部はJR西日本の管轄。もともと商業施設「博多デイトス」の階段があり、1985年の市営地下鉄開業に伴って延伸された地下鉄側のみに、エスカレーターが設置されたという。

 バリアフリーを求める時代の流れとともに苦情が相次ぐようになり、2012年から交通局が同社にエスカレーター設置を呼び掛け協議を開始。だが「費用の分担などで折り合わなかった」(同局施設課)。

 通行量調査なども含む今回の基本設計は、民間企業の敷地についての費用を、市交通局が負担する形となる。これに対し、JR西日本福岡支社は「交通局が予算を計上すると聞いているが、その内容までは分からない」と静観する。

 同支社はエスカレーター設置に消極的だった理由について「既存の階段に新設するのは技術的に難しかった」と説明。利用者には、商業施設の別の場所にあるエレベーターを案内していると強調するが、地下鉄とJRを乗り継ぐには、大きく回り道しなければならない。同支社は「不便なのは承知しており、市交通局と協力していきたい」と、エスカレーター設置に前向きな姿勢を示した。

 市交通局は「来年度以降にも実施設計に取りかかりたい」としているが、具体的な完成予定は「今後の協議次第」。官民挙げた駅の利便性向上への取り組みは始まったばかりだ。

この記事は2017年05月21日付で、内容は当時のものです

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