三反園氏「記憶にない」原子力検討委に反対派参加 知事選で約束、反原発派抗議

西日本新聞

 鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は5日の県議会で、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の安全性検証などのために設ける原子力問題検討委員会を巡り、知事選で反原発団体と政策合意を結んだ際、委員に反原発派を入れると約束したことについて「私の記憶には現在、定かでない」と述べた。これまで三反園知事は反原発派を入れると繰り返し明言しており、反原発派の市民や県議は強く反発している。

 自民県議の原発政策を巡る質問に対し「皆さま(自民)と方向性が同じ。今後しっかり向き合い、信頼関係を構築したい」とした上で、検討委の構成に関する約束の有無を問われて答弁した。

 三反園知事は知事選告示直前の6月、立候補予定だった反原発団体代表の平良行雄氏(57)と「脱原発」で政策合意。平良氏も同席した記者会見で「検討委には反原発の方々、そして幅広いいろんな方に入っていただく」と語った。平良氏は「踏み込んでくれた」と出馬を見送った。選挙は反原発派の後押しもあり、三反園知事が原発推進派の前知事との一騎打ちを約8万票差で制して初当選した。

 この日、平良氏が運営委員を務める反原発団体は、8日にも予定される川内原発1号機の運転再開について、検討委が発足して検証するまで拒否するよう知事に求める署名7万2854人分を県に提出。その後、平良氏は県庁前で公約履行を求めて座り込んだ。

 平良氏によると、検討委設置や反対派を加えることは当時、三反園知事側からの提案だったという。「記憶に定かでない」という発言を伝え聞いた平良氏は「検討委のあり方が政策合意の最重要事項。忘れたとは言わせない。この合意がなければ出馬は取りやめなかった。委員を推進派で固めるなら、抗議行動も辞さない」と語った。

この記事2016年12月06日付で、内容は当時のものです

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