鹿児島知事選スタート 現新の一騎打ち

西日本新聞

 23日告示された鹿児島県知事選には、新人で元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)と、現職で4選を目指す伊藤祐一郎氏(68)の無所属2人が立候補。ともに鹿児島市で第一声を上げた後、県内各地への遊説に出発した。いかに少子高齢化や貧困問題に向き合い、農林水産業や観光を振興するのか。九州電力川内原発(薩摩川内市)への対応を含め課題が山積する県政。新たなリーダーによる「刷新」が望ましいのか。それとも安定を目指す「継続」か。参院選と同じ7月10日の投票日に向け、論戦が始まった。

「県政刷新の戦い」三反園氏

 この戦いは新しい鹿児島をつくる戦い、県政刷新の戦いです。いろんな方から鹿児島を何とかしてほしいという訴えが寄せられている。子どもたちの未来を、鹿児島を、きちんとつくってバトンタッチしてあげたい。このままではだめじゃないか。所得もどんどん下がっている。私は鹿児島のよいものを、宝の島鹿児島を、PRして売りまくるセールスマンをやっていく。そして、みなさんの所得を上げて鹿児島をよくする。新しい鹿児島をつくらなければ、この先どうなるか。疲弊していく一方だ。私がつくりたい鹿児島はただ一つ。生まれてよかった、住んでよかったと思える鹿児島です。明治維新をつくった日本一元気な鹿児島を取り戻すために頑張ります。

出陣式 「必勝」鉢巻き、受け取り拒む場面も

 三反園氏は鹿児島市城南町の選挙事務所で出陣式を開いた。会場には自民党支持者のほか民進党の元国会議員や労組関係者、反原発団体メンバーなど多彩な支援者が姿を見せ、支持層の幅の広さをうかがわせた。

 出陣式では、三反園氏の立ち位置を明確にする狙いからか、司会者が冒頭で「保守系無所属」と紹介。三反園氏は「元気な鹿児島を取り戻す」と何度も繰り返した。児玉義人後援会長は川内原発停止を訴えた別の立候補予定者との一本化が今月中旬に成立したことを評価し、「県政を刷新しようという風が吹き始めた」と言葉に力を込めた。

 会場では「必勝」と書かれた日の丸の鉢巻きが配られたが、社民党関係者が「生理的に着けられない」と受け取りを拒む場面も。三反園氏は第一声で原発問題に言及せず「NO NUKE」(反核)と大書きしたかさを手にした元高校教員(60)は「一本化した際の脱原発を目指す約束を、次は触れてほしい」と陣営幹部に注文した。一方、ふだん自民党支持という男性(87)は「呉越同舟の支持層はかえって頼もしい」。

 三反園氏は故郷の指宿市でも遊説。「変革のために帰ってきた」と強調した。

この記事は2016年06月24日付で、内容は当時のものです

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