ハラスメント実例、冊子に 北九州市のムーブが作成 現場での解決策盛る

西日本新聞

 実例をもとに、職場でのハラスメント(嫌がらせ)や解決策をまとめた冊子「知らないって怖い!職場のハラスメント」を、北九州市立男女共同参画センター・ムーブ(小倉北区)が作成した。嫌がらせに悩む人だけでなく、加害者や事業者の対処法も紹介しており、担当者は「新入社員や人事異動などで、新しい環境になった人も多いはず。役立ててほしい」と話す。

 冊子は、A4判カラーで全16ページ。性的な発言や行動によるセクハラ▽職場での優位性を利用したパワハラ▽妊娠や出産、育児を理由にしたマタハラ-について分類し、漫画やイラストで分かりやすく解説している。

 ムーブは10年ほど前にも「職場のセクハラ」に関する冊子を制作したが、近年さまざまなハラスメントが問題視され、理解が広がってきたことから、パワハラやマタハラの説明を加えて一新した。

 実例のコーナーでは、地元の弁護士らが協力し、全国の訴訟や判例から「社内で部下の女性従業員のうわさを流して、風評被害を出した」などとして雇用主や上司に慰謝料の支払いを命じた例も紹介。「事務職で採用されたのに仕事は草むしりだけ」など過小な要求もパワハラになる可能性を指摘している。

 今年1月の男女雇用機会均等法の改正では、マタハラを防止するための措置が事業主に義務付けられたばかり。ムーブの西本祥子所長は「ハラスメントに悩むと仕事の能率が下がり、被害者だけでなく職場全体に悪影響を与える」と指摘。「何がハラスメントになるかを知ることで、防ぐことも、被害の声を上げることもできる」と力を込めた。

 冊子はムーブ1階で配布しているほか、ムーブのホームページからも閲覧できる。

この記事は2017年05月02日付で、内容は当時のものです

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