67歳、元気のヒ・ミ・ツ 福岡・糸島の黒にんにく

西日本新聞

 毎年言っているような気がしないでもないが、異常に暑い今年の夏。クーラーの効いた部屋にこもりっきりの人もいるのに、元気に野良で働いているのが福岡県糸島市志摩井田原の農家、樗木(ちしゃき)義基さん、節子さん夫妻だ。ともに67歳。まあ、このくそ暑い中、よくまあ朝から体の動くこと。

 「とにかく、うちのお父さんは、まめに畑に行きんしゃーとよ。『作物に足音を聞かせにゃ』と言うてね」

 「そりゃそうたい。田んぼでん畑でん、通いよったら、なんか声が聞こえてくるったい」

 そんな会話を交わす2人の元気の秘密は、自家製黒にんにく。毎朝、ひとかけら口に入れては仕事に向かうのだそうだ。

 「ま、食べてみらんね」と勧められ、焦げた色の皮をむくと、中から出てきたのが真っ黒になった“実”=写真。口に含むとゼリーのような食感と、ほどよい甘さ。あのパワーみなぎる強烈なにおいはしないが、じわーっと力が湧いてくるような…。

 節子さんに作り方を教えてもらった。

 ほどよく乾燥させたニンニクを用意。新聞紙にくるみ、炊飯ジャーを保温状態にして2週間寝かせると、あの硬くて白いニンニクの一片一片が、黒いゼリー状に変化するのだという。

 「とれたての5月は水分が多過ぎるし、秋になると芽が出る。7~8月が作りどきかな」と節子さん。

 酷暑ももう少しの辛抱。この天然のサプリメントをいただき、乗り切ることにしよう。

 ▼黒にんにく 樗木さんの品は自家消費用で非売品だが、各地の直売所には農家が商品として出荷している。JA糸島・園芸センター「アグリ」では1パック(3個入り)500円で販売中。アグリ=092(327)2740。


=2017/08/19付 西日本新聞夕刊=

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