ナシ買って復興応援を 日田・小野地区 住民団体が販売開始

西日本新聞

 7月5日の九州豪雨で被災した日田市小野地区の住民グループ「すずれ元気村」(石井幹夫村長)が、被災農家の育てたナシの販売に乗り出した。販売所の近くには目印として映画「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだハンカチを掲げ「復興に向かって頑張る農家や住民たちを応援してほしい」と呼び掛けている。

 販売所は仮設道路沿いの伊藤商店の一角で、開店準備を進めていた古民家カフェの近く。27日に、収穫したばかりのナシの販売を始めた。被災から2カ月近くたっても、自宅に戻れる見通しが立たず地区外で避難生活を送る人や、次の災害への恐怖から転居を考える住民もいる。目印の黄色いハンカチは、そうした現実も踏まえて「『古里・小野を忘れないで』という思いも込めた」(村長の石井さん)という。

 販売所には初日からハンカチに引き寄せられた客が次々来店した。福岡市から復興支援旅行に訪れたという60代の夫婦は「こんなことくらいしかできないけれど少しでも力になりたい」と買い求めていた。

 豪雨では多くのメンバーの自宅も被災した。ナシ農家の伊藤哲也さん(57)は「ナシを買って小野の復興を応援してほしい」と話す。石井さんも「小野が災害に負けず頑張っている姿を伝えたい」と力を込めた。

 天候次第で販売できない日もあるが、品種を変えながら10月いっぱいまで続ける。1カゴ3~5個入りで500円。

=2017/08/30付 西日本新聞朝刊=

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