高速道逆走を起こしやすい場所は

西日本新聞

 お年寄りのドライバーが高速道路を逆走して起こす事故が問題になっていますね。長年ハンドルを握っているはずなのに、何がきっかけで、どんな場所で逆走してしまうのでしょうか。逆走に気づいたらどうしたらいいかも、教えてください。

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。高速道路の会社、NEXCO(ネクスコ)西日本九州支社の交通計画課長、岩島保さん(52)に聞きました。

  逆走するドライバーはやはり高齢者が多いんですか?

  国土交通省が3月、逆走対策を話し合う会議に出した統計で説明しましょう。昨年の逆走発生件数は全国で249件、九州では34件でした。逆走は、いったんやってしまうと死亡事故につながる確率は、高速事故全般の約40倍に膨れあがるといわれる危険な行為です。

 やはり、逆走した人の年齢は高く、75歳以上のドライバーが45%以上を占めています。この年齢層は免許保有者全体の6%であることを考えると、お年寄りの逆走は確かに多いと言えるでしょう。

  どんな場所や状況で起きるんですか? 

  今春に作った「無(な)くそう逆走」という啓発チラシがあるんですが、この中に載せた逆走がよく起こる場所の図を見てください=イラスト。6割はインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)の出入り口で起きる傾向にあります。

 年を取れば動体視力が落ちることもあるのでしょうが、まずは行く先の表示を見誤り、目的地と逆方向に向かう本線へ出たのに気付いてUターンするケースですね。さらには正しい本線を走っていたのに、目的の出口を見過ごして、戻ろうとするケースもよくあります。

  ということは、進路を間違えた後に、あえて逆走してしまうということですか。必ずしも、いつの間にか逆走していたというわけではない。目的地から遠ざかるのと、料金が上がってしまうのを恐れる心理が働くわけですね。

  そう言えますね。しかし対処法はあります。目的の出口を通過した場合は、慌てずにぜひ、次の出口を目指してください。そこの料金所で、係員に事情を説明すれば、戻り道のルートを案内し、料金も超過分を払わないで済むよう対応します。ご注意いただきたいのは、ETC(自動料金収受システム)で高速道に入られた方も、ETC専用の料金所ではなく、必ず、係員がいる現金用の方に行ってください。機械でいったん課金されたら、払い戻しは難しくなります。

 また一部には、料金所が戻る道筋とつながっていない所もありますので、その点はご理解ください。

  逆走防止については、どのような対策をされていますか?

  昨年から、本線に合流するランプに走行方向を示す樹脂製の赤いポールや矢印の表示板、逆走警告の看板を立てています。とにかくドライバーの自覚が第一です。もし逆走してしまったら、安全な場所に停車して、ハザードランプを点灯してください。車中にはとどまらず、安全な場所に避難して、道路上の非常電話を使うか、携帯電話で110番か緊急ダイヤル(#9910)に連絡をお願いします。逆走車を見かけた場合も、運転者以外の同乗の方がここに通報してください。

 お助けいただき、ありがとうございました。


=2017/09/06付 西日本新聞朝刊=

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