民進県連ドタバタ擁立 解散表明3時間前 支持労組「遅すぎる」

西日本新聞

 民進党県連は25日、衆院選小選挙区で擁立を決めた長崎1、2、4区の立候補予定者による合同記者会見を長崎市内で開いた。候補者選定は難航し、会見にこぎ着けたのは県連幹部が「リミット(限界)」とした安倍晋三首相の衆院解散表明の3時間前。ドタバタの擁立劇は、党勢回復への青写真を描き切れていない党の苦境を浮き彫りにした。

 高木氏「戦える布陣」

 昨夏の参院選長崎選挙区に同党公認で立候補し、落選した西岡秀子氏(53)が新人として挑む1区。かねて衆院当選9回で文部科学相も務めた党県連の高木義明代表(71)=比例九州=の後継と定め、県連側は昨年末から「バトンを受け取ってほしい」と繰り返し要請してきたが、西岡氏は「ほかに適任がいるのでは…」と拒んでいた。解散風が吹き始めた先週には岡田克也・元党代表も長崎に駆け付け「(高木氏の)思いを受け継いでほしい」と説得。西岡氏が出馬の意向を伝えたのは24日だった。

 「高木氏続投」も頭によぎったという県連幹部は「難産だったが、粘った成果」。ただ、支持基盤の労組からは「決定が遅すぎる。これでは選挙の準備期間があまりに短い」との嘆き節も聞かれた。高木氏は会見で「戦える布陣ができた」と強調する一方で、自身の政界引退については「考えていない」と明言を避けた。ある労組幹部は「(高木氏が不出馬となって)どれだけ現場が動くのか不安なのだろう」と推察する。

 「高木氏から世代交代で新しい政治をやってほしいと強い要望を受けた。党を取り巻く状況は大変厳しい。責任の重さに身の引き締まる思いだ」。西岡氏は会見でこう決意を述べた。

 2区に出馬する新人山口初実氏(69)の擁立決定も西岡氏と同じ24日だった。意中の人物に断られ、急きょ党県2区総支部長代行の山口氏が決断した格好で、会見では山口氏が「個別の政策については大まかにしか詰めていない」と打ち明ける場面も。4区に立つ元職の宮島大典氏(54)は「政治家としての集大成と位置付け、全身全霊で戦いに臨みたい」と意気込んだ。

 選挙協力で自由党新人を支援予定の3区を含め、県内小選挙区の陣容が固まった民進党だが、野党共闘の動向次第で流動的な面も。県連の渡辺敏勝幹事長は「党本部の判断を待っている状態。現段階では何も言えない」と述べるにとどめた。

=2017/09/26付 西日本新聞朝刊=

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