民進系期待と戸惑い 3氏、新党合流へ調整 共産「野党共闘」を撤回

西日本新聞

 「希望」への合流か、それとも-。衆院が解散された28日、民進党が新党「希望の党」への事実上の合流を決定し、県内小選挙区に立候補予定の民進系陣営や関係者に期待と戸惑いが交錯した。県連幹部は西日本新聞の取材に、3氏が新党合流に前向きな姿勢を示していることを示唆。一方で連携を模索していた共産党は「野党共闘」を白紙にして反発を見せ、勢力維持を狙う自民、公明両党は「新党旋風」に警戒を強めた。

 希望からの出馬に向け、全国規模で調整が動きだした民進系の立候補予定者。4区の元職宮島大典氏(54)は同日午前、佐世保市内で記者団に対し「大きな動きに戸惑いを感じている」としつつ、新党合流を「前原(誠司)代表には党の閉塞(へいそく)感を破ってほしいと期待していた。決断には賛成」と前向きに捉えた。2区の新人山口初実氏(69)も「安倍1強の中で野党が共闘して議席を奪回していくことには賛成」と歓迎した。

 民進のジャンパーを着て朝から街頭に立った1区の西岡秀子氏(53)。25日に出馬表明してから3日足らずの出来事に「スタートが出遅れていて政局をみる余裕はない」とし、出馬する政党が変わることには「日本、古里のために働くのが政治家。動揺はない」と言い切った。

 民進党が両院議員総会で新党合流を決定したのは、衆院解散から3時間後の28日午後3時すぎ。党県連代表で、1区を後継の西岡氏に託す高木義明氏は同日夜、長崎市内で「安倍政権を倒すための合流だ。(3予定者とも)そう考えてくれると思う。一丸となってやっていく」と語った。

 合流へ事態が動く中、不安要素も残る。宮島氏の支持者は「新党の動きが佐世保でどれほど浸透するのかは不透明だ」とぽつり。他党の立候補予定者が選挙に向けた動きを加速させる一方で、陣営や支持者への説明のほか、「民進」の名称が残る刷り上がった印刷物の修正に追われる。

 他方、新党合流の動きを受け、共産党県委員会は野党共闘の方針を撤回。山下満昭委員長は「共闘の原点は安全保障法制の見直し。希望の党とはその点で理念が異なる」と批判した。

 迎え撃つ自公は動向を注視する。2区の前職加藤寛治氏(71)は「どんな結果になるのか分からないことが心配だ」。4区の前職北村誠吾氏(70)の陣営幹部は「警戒感は広がっているが、これまで通り実績を訴えていくしかない」と受け止めた。一方で、ベテラン前職は「容易ならぬ戦いになった」と渋い表情。公明党県本部の川崎祥司幹事長は「無党派層の支持が流れれば、自公にとっては大激震だ」と危機感をあらわにした。

=2017/09/29付 西日本新聞朝刊=

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