新党出現に驚き、警戒 各陣営「追い風に」「激戦」 衆院解散 

西日本新聞

 衆院が解散された28日、宮崎、鹿児島両県の立候補予定者陣営や各党は慌ただしく動きだした。突如現れた新党「希望の党」への合流が決まった民進党関係者は驚きを隠せず、共闘を模索していた他野党にも困惑が広がった。挑戦を受ける自民党側は警戒を強めた。

■宮崎■

 民進党はこの日午後の両院議員総会で希望との合流を了承した。今回選挙の党公認は取り消されることとなったが、宮崎県連は宮崎1区に元民主党衆院議員を擁立すると発表した。県連によると、前日に党本部へ公認申請を済ませており、「公認予定者」として扱うことに問題はないという。

 県連の渡辺創幹事長は「現時点で地方組織に指示はない。基礎基盤をなくすことは重く、簡単に容認できる話ではない」と党本部の動きを批判した。

 いち早く民進公認を得ていた宮崎2区の新人も動揺を隠せない。この日も午前8時、いつもと同じように日向市財光寺のスーパーマーケット前でつじ立ち。道行く人に手を振ったが、「希望の党はできたばかりで整理がつかない。最終的には党や県連の指示に従うしかないが…。不安です」。

 一方、宮崎1区の自民前職の事務所(宮崎市)では候補予定者本人は衆院本会議出席のため不在。地元秘書たちが朝から選挙運動用に借りた同市内の事務所に慌ただしく机や椅子を搬入した。対立候補が希望の党から立候補するとの観測が急浮上し、秘書は「激戦になる」と厳しい表情を見せていた。

■鹿児島■

 鹿児島3区の希望前職の陣営は、解散をテレビで確認すると「いよいよ選挙。がんばろう」と声を掛け合い気合を入れた。新党名が確定せず、ストップしていたポスター作りも再開。国政報告会の日程も固まり始め、陣営幹部は「もう準備は万端だ」。民進党との合流に「全国で擁立すれば、比例票の掘り起こしにもなり、追い風になるはずだ」と期待を寄せた。一方で別の幹部は「理念が一致しない人まで受け入れれば、有権者から非難されかねない」との懸念も示した。

 鹿児島1区の自民前職の陣営は新党の動きに神経をとがらせた。念頭にあるのは、自民と公明が推した現職が新人に破れた昨年の県知事選。「反自民で一本化されると厳しい戦いになる」と気を引き締めた。

 「党の方針に従う」。鹿児島2区に民進公認で出馬予定だった新人は、希望での出馬意向を示した。民進党県連幹部は「前原代表は短い時間でよく合意形成を図った」と評価した。

 鹿児島4区に新人を擁立する社民党県連合幹部は民進党の動きに「戸惑っている」。「野党間調整が進み、まもなく結論が出そうだったのに…。今後どうなるか分からない」と話した。

=2017/09/29付 西日本新聞朝刊=

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