鉄道カフェ快走 模型走らせ運転士気分 旧国鉄OB、ファン集う場に 佐賀

西日本新聞

 模型列車を線路で走らせて楽しむ鉄道カフェ「門(モン)トス」が佐賀県鳥栖市大正町にオープンし、鉄道好きの親子や旧国鉄OBらの集いの場になっている。JR鳥栖駅にはかつて旧国鉄の操車場があり、鳥栖市は「鉄道の街」として栄えた地。店には、旧国鉄OBも訪れる。店長の田中伍夫(いつお)さん(62)は「テツ(鉄道ファン)が集まり、楽しめる場所にしたい」と張り切っている。

 精巧に作り込まれた街並みの模型が店内に広がり、列車が音を立てて線路を走る。約20平方メートルと約15平方メートルの2種類のレイアウトに幅9ミリ、12ミリ、16・5ミリの3種類のレールで、計11コース。模型列車は持ち込みも可能で、一周約5~15メートルを駆け抜ける姿は壮観だ。

 模型列車の動力はレールに流れる電気。スイッチには本物の気動車や電車の運転席にあったコントローラーを使っており、レバー操作で運転士気分も味わえる。

 店名「門トス」は、旧国鉄の門司鉄道管理局鳥栖区の略称と、フランス語の「mon(私の)」を使った「わが町鳥栖」の意味を掛け合わせた。鳥栖市出身の田中さんは黒い煙を上げて走る蒸気機関車を間近に見て育った。20代から翻訳や通訳の仕事を続け、子どものころには高価で手が届かなかった模型列車を買い集めてきた。今年5月、知人から「東京で鉄道カフェがはやっている」と聞き、鳥栖でも始めようと決心。レイアウトを組み立て、9月に開店した。

 店を訪れた鉄道ファンからは「鳥栖にこんな場所ができてうれしい」との声も寄せられている。「『モントス』という響きが懐かしい人も多いのでは」と田中さん。鳥栖と鉄道の結びつきの強さを、あらためて実感している。カフェではコーヒーやビールを提供。夜は照明で夕暮れを演出し、昼とは違う情景も見られる。

 火曜定休。模型列車を走らせるには登録が必要(500円)で、使用料は30分300円、車両のレンタル料500円。田中さん=090(2303)8090。)

この記事は2015年11月24日付で、内容は当時のものです。

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