自民、「希望」に危機感 「ぶれずに主張」「背水の陣」 福岡1-5区

西日本新聞

 民進党が事実上「解党」し、公認していた立候補予定者が次々に新党「希望の党」への公認申請を表明。“打倒自民”で結集する新たな動きで、選挙の構図が大きく変わりつつある。福岡1~5区の自民党陣営はどう迎え撃つのか。29日の動きを追った。

 ■雰囲気が一変

 「勝負は分からなくなった」(自民党関係者)。3区の自民前職、古賀篤氏の陣営のムードは一変した。

 前回、前々回と2回続けて民主党候補に大差をつけて当選。自民関係者の間では「知名度で圧倒」「都市圏で最も安泰」などと楽観ムードさえ漂っていた。

 だが希望の動きに緊張感が日増しに高まっている。古賀氏は民進と希望は、政策の違う中での合流だと批判し「ぶれずに一貫性のある主張をすることで違いを表したい」と厳しい表情。

 希望が出現する前から九州最激戦区とされてきた2区の自民前職、鬼木誠氏。民進から立候補予定だった元職が希望に公認申請をすることを明言したこの日、事務所開きで決意表明した。リードを許しているとの認識を示した上で「背水の陣を敷き、石にかじりついてでも巻き返したい」と声を張り上げ、陣営に緊張感が走った。選対本部長を務める山崎拓党元副総裁も「非常に厳しい選挙になる」と危機感を口にした。

 ■実績アピール

 4区の自民前職宮内秀樹氏は、希望について「かつて一緒に働いたこともあるが小池(百合子代表)さんの戦略は怖い」。民進からの候補者擁立の動きはなかったが、維新前職が立候補を予定。街頭演説では経済政策の実績や憲法改正の重要性を訴え「まじめに、地道に有権者に思いを伝えていくだけ」と表情を引き締めた。

 「国民の生活、生命、財産を守れるのは自民党しかいない。この道を貫き通させてほしい」。1区の自民前職、井上貴博氏は博多区の後援会事務所での決意表明で、熊本地震や九州北部豪雨など災害対策などの実績を強調した。

 ■動きをけん制

 5区の自民前職、原田義昭氏はこの日、朝の便で地元に戻った。九州豪雨で被災した朝倉市に入り「地域にとっては未曽有の難局。社会全体のバックアップがこれからも必要」と強調。希望の動きについては「一般論として、若い政治家の視座が右に左にふらふらするのは、あんまりいいことではない」とけん制した。

=2017/09/30付 西日本新聞朝刊=

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