憲法観、言い回し慎重 民進系、希望「選別」で 与党「ばらばらのはず」

西日本新聞

 「絞らせていただく」。希望の党代表の小池百合子東京都知事が29日、「希望公認」を求める民進党の立候補予定者を選別すると宣言した。判断材料の一つは憲法観。「踏み絵」を迫られる九州の民進系立候補予定者に憲法観を聞いてみると、公認がかかる微妙な時期のせいか、慎重な言い回しが目立つ。与党は「党内の憲法観の違いははっきりしている」と冷ややかな視線を送る。

 福岡3区の元職山内康一氏は「憲法9条の平和主義は大事」と考えているが、「具体的なものを見てみないと何も言えない」と言葉を選んだ。希望の政策がまとまるのを待つ構えだ。民進党内では「違憲」と主張する議員が多かった安全保障関連法も「見直すかどうかを含めて、もう一度議論したらいい」と是非に踏み込まなかった。

 鹿児島2区の新人斉藤佳代氏は、28日の出馬会見で憲法や安全保障政策が希望の党と一致するかどうかを問われ「希望の方向性をよく確認してから…」と言葉を濁した。返答に詰まる場面もあった。

 小池氏は憲法改正に前向きな姿勢。佐賀2区の前職大串博志氏は「憲法改正は国民みんなで議論をすると言ってきた。安倍首相のように、短絡的な考え方を取るものではない」と淡々と語り、希望と考えに違いはないとみている。

 福岡5区の元職楠田大蔵氏は「環境権やプライバシー権など、時代に沿って見直さないといけないところもある」と具体的な項目を挙げて、改憲論議の必要性を唱える。

 「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を守らないといけないが、大事に戸棚に入れておくものでもない。国民的な議論が必要」。長崎1区の新人西岡秀子氏も論憲の立場を強調。一方で「代表と同じ考えの人しかいない政党はないと思う」と述べた。

 希望の公認候補の選別を巡る動きに対し、自民党の福岡県議は「自分たちの当選しか頭にないまま、節操なく合流したのだから、党内で考えがばらばらなのはすぐに表面化するはずだ」と批判した。

=2017/09/30付 西日本新聞朝刊=

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