“希望劇場”福岡も席巻 解散後初の週末、訴え熱く

西日本新聞

 衆院解散後、初の週末を迎えた30日、福岡県内の立候補予定者たちは地元のスポーツ大会を訪れ、人の集まる街頭に飛び出した。党幹部の福岡への来援もこの日から本格化。小池百合子東京都知事が代表の「希望の党」の擁立候補が見通せない中、それぞれの訴えが熱を帯びる。

 午前11時すぎ、福岡市博多区のJR博多駅前。共産党の街宣車の上に、福岡1~5区に立候補予定の新人5人が勢ぞろい。マイクを握り「安倍政権の勝手を許すな」「1強支配にストップ」と声を張り上げた。

 5人と並んだのは、党の市田忠義副委員長。最後にマイクを持ち「国民に何の説明もしないままの解散は暴挙だ」。舌鋒(ぜっぽう)の矛先は、希望と、事実上合流する民進党にも及び、希望について「失望、絶望の党だ。顔ぶれは、自民の中枢にいた人たちばかり」と強調。民進の前原誠司代表についても「これまでの公党間の約束を一方的にほごにした」と批判した。

 「選挙戦がスタートしていく。民主党政権から政権交代し福岡がどれだけ元気になったか。福岡を、日本をリードする街にしていきたい」。午前8時半、同市博多区。福岡1区の自民前職井上貴博氏(55)は、元県議の父が創設したゲートボール大会で力を込めた。

 会場では「小池知事を倒してください」と握手を求める参加者の姿も。井上氏は「小池知事が衆院選に出るなら大歓迎。堂々と論戦してほしい」。自民の公認争いが決着せず、無所属で立候補し当選した自らの経験を踏まえ、「信念、思いに自信があれば無所属でも戦える」と、希望の公認を待つ民進系をけん制した。

 一方、希望からの立候補を目指す福岡10区の民進系元職城井崇氏(44)は、北九州市小倉南区であったグラウンドゴルフ大会を訪問。約60人の参加者を前に「新しい流れに飛び込む準備をしている」とあいさつし、合流に理解を求めた。

 ただ、参加者と握手を交わす中で「選挙直前に党を替えるのはおかしい」と合流に批判的な声をぶつけられる場面も。城井氏は「私個人は柱をしっかり持って行動する」と説明。城井氏は取材に「私自身は土俵際の戦い。とにかく必死に一人一人に向き合うだけです」と語り、足早に次の会場に向かった。

=2017/09/30付 西日本新聞夕刊=

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