【対決の構図・'17衆院選ふくおか】6区 与野党とも状況が一変

西日本新聞

 「無所属での立候補を決意しました」。3日、久留米市の後援会事務所で記者会見した民進系新人の新井富美子(50)は晴れやかに宣言した。前日に希望の党の第1次公認に漏れたことが伝わり、不出馬を勧める支持者もいた。「憲法を守る、リベラルの花を枯らさない。制約なく主張していく」。新井は「すがすがしい気持ち」と語った。

 インド暮らしが長く「格差問題に取り組みたい」と旧民主党の候補者公募に手を挙げた。昨年春、出身地の久留米市を中心とする6区の立候補予定者に内定。半年後、6区選出の元総務相、鳩山邦夫の死去に伴う補欠選挙で父の弔いを掲げた鳩山二郎(38)に敗れた。「背水の陣。これまでの応援を無駄にできない」。支持母体の連合も支える。

 9月30日、鳩山は久留米市のホテルに集まった後援会の役員たちに「県連所属になりました」と笑顔で報告した。

 鳩山は補選で、自民県連会長の蔵内勇夫の長男と自民公認を激しく争った。投票終了直後に追加公認を得たが、県連入りを拒まれた。さらに補選の1カ月後、蔵内の地元の筑後市を流れる河川の改修を巡り、地元首長が国に陳情した席で「筑後市はどうでもいい」と発言し、県連との亀裂が深くなった。

 だが、突然の衆院解散で状況は一変した。選挙戦に向け、首長や地方議員が関係修復を熱望したこともあり、鳩山は県議を通じて県連に和解を申し入れた。蔵内も鳩山が所属する派閥を率いる党幹事長の二階俊博から直接、早期解決を促された。「大人の対応だ」。9月末、鳩山の公認を党本部に申請することを決めた蔵内は淡々と語った。

 こうした動きを共産新人の小林解子(37)の陣営は「コップの中の争い」と批判する。補選では告示5日前に出馬を見送り、野党候補を新井に一本化することに応じた。今回は安保法制の廃止などを訴える。

 政治団体「幸福実現党」新人の西原忠弘(62)も出馬を予定する。 (敬称略)

=2017/10/04付 西日本新聞朝刊=

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