市民団体「野党共闘最後まで探る」 枠組み崩れ「ジレンマも」

西日本新聞

 10日公示の衆院選に向け、希望の党を中心に野党の再編が進む一方、安保法制反対や立憲主義を掲げて共闘を促す動きがある。筑後地区では、昨年10月の衆院6区補選で野党4党の共闘が実現した。各党の橋渡し役となった久留米市の市民団体「みんなで選挙ふくおか ちっご」共同世話人の踊真一郎さん(39)は「有権者は『一対一』の分かりやすい構図を求めている。最後まで共闘の可能性を探りたい」と語る。

 補選では、共産党が共闘を優先して候補擁立を見送り、民進党新人に一本化した。選挙戦終盤には民進、共産、自由、社民の野党4党の党首や幹部が西鉄久留米駅前に勢ぞろいし、踊さんが司会を務めた。

 ただ、今回は民進が希望への事実上の合流を決めたことで枠組みが崩れた。6区では希望の公認に漏れた民進系新人が無所属を宣言し、共産新人も立候補予定。共産は、希望が候補者を擁立した選挙区には対抗馬を立てる方針だが、無所属の場合は擁立を見送ったケースもある。踊さんは「一致点がある限り接点を見つけたい」と語り、両陣営への働き掛けを検討している。

 7区では、市民団体「知ろう・変えよう! 市民行動おおむた」が共闘を期待するが、民進系新人が希望の公認となり、共産新人も出馬の準備を進める。共産が希望を「自民の補完勢力」と批判するなど隔たりは大きい。団体世話人の竹山祐一さん(69)は「従来の共闘の枠組みで協議できるのか。ジレンマがある」と複雑な胸中を明かした。

=2017/10/05付 西日本新聞朝刊=

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