【特派員オンライン】文大統領の奇妙な記者会見

西日本新聞

 まるでショーを見ているようだった。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任100日に合わせ17日に開催された記者会見。会場は豪華なシャンデリアと内装で彩られた青瓦台(大統領官邸)の大広間。主役の登場を待つ間、会場には音楽が流れ、韓国人記者たちは秘書官らとの記念撮影に興じていた。

 文氏が現れると、全員が起立して迎える。文氏は就任100日の感想を語った後、椅子に座ってメモを取りながら質問に一つ一つ丁寧に答えた。質問の事前通告も求めず、率直に自分の言葉で話す姿には好感が持てた。会見が終わると、記者たちは再び立って拍手で見送った。

 メディアを通した国民への情報発信が少なかった朴槿恵(パク・クネ)前大統領と対照的な文氏の姿勢は評価されており、支持率は80%前後と高い。国政立て直しを期待される新政権の誕生に韓国はまだ酔っている。

 ただ、文氏が掲げる南北融和策や失業対策などの経済政策はまだ緒に就いたばかり。閣僚人事を巡る強引さも指摘された。歴代政権がそうだったように、「期待」が「落胆」に変わる時、会見場ではしゃいでいた記者たちが牙をむくのだろうか。 (ソウル・曽山茂志)

この記事は2017年08月22日付で、内容は当時のものです。

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