【対決の構図・'17衆院選ふくおか】9区 自、希、共の3前職激突

西日本新聞

 「この選挙区はもともと非自民が強い。私の場合は公明党さんに頭を下げて、やっと浮かび上がってきた」。自民前職の三原朝彦(70)はこう話す。

 公明との選挙協力を進める組織「明朝会」の結成は2003年。小選挙区で2度も三原に苦杯をなめさせた北橋健治(64)=当時民主、現北九州市長=に対抗するためだった。目標は「3万票のバーター(交換)」。選挙区で公明支持者に「三原」と書いてもらい、代わりに比例で三原の支援者が「公明」と書く。同年の選挙は比例で復活。以後、落選したのは政権を失った09年の1度だけ。明朝会は9月末の会合で今回選挙での協力を確認した。

 陣営は当初、民進と共産の共闘の行方が気掛かりだった。14年の前回選挙で、共に比例復活した民進前職の緒方林太郎(44)と共産前職の真島省三(54)の得票を合わせると、三原より1万422票多い。しかし、緒方が希望の党からの出馬を選んだことで、野党候補の一本化は消えた。「危ないところだった」と三原陣営。企業や団体の支持固めにひた走る。

 三原と4度目の対決となる緒方は今回、「大きな流れに乗って安倍政権に対峙(たいじ)する」として希望公認で挑む。民主から立候補した前回、比例復活最後の枠に滑り込んだ緒方。以来、「怠ることなく緩むことなく、3年間、全力でやってきた」。週末には地域行事にこまめに参加。交通の要衝で朝立ちを繰り返した。

 民進最大の支持団体だった連合は今回、特定政党の支持を見送ったが、陣営幹部は「国政での緒方の働きぶりは評価されており、連合傘下の労組の支援は変わらないはず」と話す。

 「私たちが安倍政権に立ち向かう事実上の野党第1党だ」。共産の真島は力を込める。希望について「(憲法観で)安倍政権の分家みたいな政党」と主張、対決姿勢をあらわにする。9区は共産の「必勝区」の一つ。陣営は支持拡大に向け「リベラル」の受け皿となることを狙う。 (敬称略)

=2017/10/07付 西日本新聞朝刊=

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