ネット活用陣営模索 「反応見て演説決める」「速報性が役立つ」

西日本新聞

フェイスブックをチェックする陣営関係者。ネットの積極的な活用を検討している 拡大

フェイスブックをチェックする陣営関係者。ネットの積極的な活用を検討している

 公示が10日に迫った衆院選で、立候補予定者の各陣営が会員制交流サイト(SNS)などインターネットの活用に知恵を絞っている。2013年にネット選挙が解禁されてから2回目、選挙権年齢が18歳に引き下げられて初めてとなる今回の衆院選。スマートフォンを手放さない若い世代の関心を引くためにも活用は欠かせない。街頭宣伝活動の様子をこまめに発信したり、ネット利用者の反応を受けて演説内容の変更を検討したり、各陣営の模索が続く。

 6日、時折強い雨に見舞われた小倉北区の中心部。福岡10区の共産前職はレインコートに身を包み、車や通行人に向かって政策を訴えた。その脇では陣営担当者が傘を片手に写真撮影。SNSのフェイスブック(FB)に投稿するという。

 この前職はもともと、有権者らに広く、速く情報を伝えられるSNSの活用に積極的で、見せ方にこだわる。担当者は「『もっと聴衆が入るように』などと、本人から写真に注文が入ることもある」と明かす。陣営は街頭演説の様子をFBや短文投稿サイトのツイッターで公開するほか、翌日の街宣予定を毎日告知。情報を見て応援に来てくれた人もいるという。

 「今回の選挙は状況が日々変わる。ネットの速報性が役立っている」と話すのは10区の希望元職陣営。所属していた民進が希望への合流を決めるなど流動的な情勢が続き、支持者からの問い合わせが殺到。希望の公認が決まったときは、すぐにFBなどで報告した。

 投稿に対し閲覧者がコメントできる、SNSの双方向性を利用する陣営も。9区の共産前職は自身のFBを毎日更新。投稿の中で反響の大きいテーマを、街頭演説で大きく取り上げる考えだ。

 9区の自民前職は自身の名前を冠したブログで情報発信。政治活動のほか、高校野球の応援に訪れたことなどプライベートにも触れ、親しみやすさをアピールする。FBも開設した。10区の自民前職の陣営もFBを利用しているが「足を使うのが基本」と、業界団体など支持基盤を回る従来のスタイルも重視しているという。

=2017/10/07付 西日本新聞朝刊=

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