雨の週末、候補者走る 与党、引き締めに躍起 野党、浮動票取り込む 福岡6、7区

西日本新聞

 公示後、初の週末を迎えた衆院選。選挙序盤の情勢調査で、与党堅調が伝えられる中、福岡6、7区の候補者7人は陣営の引き締めを図ったり、浮動票の取り込みに重点を置いたりと戦略を変えながら選挙区内を走り回った。

 ■6 区■

 諸派新人の西原忠弘氏は15日、雨の中、選挙カーで各地を回った。人通りの多い久留米市の駅前などで、減税と規制緩和による経済再生などを訴えた。政治団体「幸福実現党」の関係者は「既存政党に満足できない人の受け皿になりたい。情勢調査に関係なく、これまで通りの活動を続ける」と話した。

 共産新人の小林解子氏は15日、久留米市などで遊説。商業施設前で傘を片手にマイクを握り「党の議席が増えれば、政治を前に動かす力になる」と声をからした。取材に対し「今の政治を何とかしたい人や(野党再編に)ついていけない人に政策を訴えたい」と、幅広い層への浸透を図っていく考えを示した。

 自民前職の鳩山二郎氏は15日、日中は久留米市などで地域の行事に出席し、夜からは校区単位の個人演説会に臨んだ。同市の神社であったお祭りでは氏子と握手を交わした。取材に「信任をいただけるか、私自身の戦いでもある。調査結果に一喜一憂してはいけない」と語り、陣営の楽観ムードを戒めた。

 無所属新人の新井富美子氏にはこの週末、久留米市出身で民進の古賀之士参院議員らが応援に駆けつけた。15日には久留米市中心部で一緒にマイクを握り「今回は無所属、だが(昨年の補選と)主張、政策は変わっていない」と強調。補選で掘り起こした支援者との関係を強め、浮動票の取り込みに力を入れる。

 ■7 区■

 大牟田市の交差点で15日、演説に立った共産新人の江口学氏は政権批判に加え「希望の党は自民党となんら変わりがない」と声を張り上げた。野党苦戦の状況を受け、逆に「激励が増えた」と現政権に批判的な有権者の危機感の高まりを感じるという。この日は農村部などを回り、票の掘り起こしに力を入れた。

 希望新人の原圭助氏は15日午前、西鉄柳川駅前でマイクを握り「このままでは政治が国民主権から懸け離れていく。民主主義、希望の旗をしっかりと立てたい」と語った。選挙カーに手を振る有権者が増えており、情勢調査に左右されず、これまで通り街頭演説を中心に支持を訴えていくという。

 自民前職の藤丸敏氏は15日、広川町のイベントに登場。約50分掛け、会場内をくまなく歩き、有権者一人一人と固く握手を交わした。その後は、八女市内で個人演説会を開くなど選挙区を駆け回った。与党堅調の報道にも、陣営上層部は「油断大敵」をしきりと強調し、運動員の引き締めに力を入れた。

=2017/10/16付 西日本新聞朝刊=

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