票読み取り機導入広がる 福岡市は南区で初めて 1分間660枚、人間の100倍

西日本新聞

 福岡市は衆院選投開票日の22日、福岡2区と5区の開票が同時に行われる南区塩原の市立南体育館で初めて自動票読み取り機を導入する。人間の約100倍の速さで投票用紙を仕分ける機器の導入は近年、全国で広がっており、選挙区の区割り変更に伴う人員不足を補うため、福岡市でも一部開票所での導入を決めた。これで福岡都市圏では東峰村を除く全19市町で読み取り機を活用することになった。

 公職選挙法では「選挙管理委員会は選挙の結果を有権者に速やかに知らせるよう努めなければならない」と定めている。読み取り機は漢字やひらがな、カタカナで書かれた候補者名などをセンサーで読み取り、1分間で投票用紙660枚を分類できる。人間では6、7枚が限度という。

 今回の衆院選では福岡市南区と城南区の一部地域が区割り変更となり、市立南体育館では福岡2区と5区の開票作業が同時に行われる。スペースが手狭になるほか、5区の開票作業に130人を割り振らなければならないため、2区では従来より120人減った約310人で担う必要がある。

 このため、福岡市選管は2区の小選挙区と比例代表の開票作業にそれぞれ3台の読み取り機を導入し、南区の開票所では23日午前1時すぎに全ての作業を終える見込み。未導入の開票所では終了が午前2時になるところもあるという。

 古賀市は今回新たに1台を追加購入し、計3台で小選挙区、比例代表、最高裁裁判官国民審査の投票用紙をそれぞれ分類する。九州豪雨の被災地朝倉市ではメーカーの支援で1台を無償で借り受け、計3台で行う。筑紫野市でも小選挙区で2台、比例代表で1台置く。担当者は「機械で分類後、職員が確認するが、開票作業時間の短縮につながる」と導入効果を強調する。

 2001年に初号機の販売を始めたメーカー「ムサシ」(東京)によると、読み取り機は標準セットで1台680万円。同社広報室によると、「全国の6割の自治体が導入済み。市町村合併の影響で購入する自治体も多い」という。

=2017/10/20付 西日本新聞朝刊=

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