「#選挙行きま」すか? 若者“最後のつぶやき” 「未来選ぼう」「放棄もったいない」

 衆院選投開票を翌日に控えた21日、「最後のお願い」の絶叫が響く中、インターネット上では有権者たちの“最後のつぶやき”が飛び交った。会員制交流サイト(SNS)の活用が解禁されて2度目の総選挙。自らの意見をツイッターで発信してきた人々は、どんな思いで22日を迎えるのか。西日本新聞のSNS連動企画「#選挙行きま」に投稿した若者たちに、記者が会いに行った。

 「#選挙行きま」は、投票率が低迷する若者世代の関心を高めようと、衆院が解散された9月28日付朝刊からスタート。投票に行くかどうか、政治への思いなどの投稿をSNSで呼び掛け、紙面で紹介してきた。ツイッターでは350件以上の投稿があった。

 「絶対投票に行きましょう」という言葉が苦手。大分県日田市の「チバヒロユキ」さん(23)は、ツイッターでそうつぶやいた。日頃はモヤシの生産工場で働く。大学を中退し、アルバイトも経験。正社員と派遣社員の待遇格差、長時間労働問題が気掛かりだ。

 ツイッターで毎日政治家の発言をチェックするが「政治を語ると『浮く』し、ネットで攻撃されるかも」と、自らは積極的に発言してこなかった。「#選挙行きま」を知り、「ここなら若者の声を聞いてくれるかも」と思ったという。

 7月の九州豪雨では、自宅近くの川が氾濫しかけ、公民館に避難。衆院解散後、復旧が進まないJR日田彦山線を見ながら「なぜ今選挙をするのか」と首をかしげた。過疎化が進む地元では「選挙カーの声は一度も聞かなかった」。

 けれど、政治でしか変えられないものがある。ツイートに「未来を選びましょう」とも記した。投票所は、豪雨の際に避難した公民館。22日に再び足を運び、自分の意思を示す。

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 「選挙に行かない若者は、政治に興味がない!」という意見をよく目にするけど、単純にどこを選べばいいか、考えても考えてもわかんないだけじゃないかと思う。そんな投稿をした福岡市西区の女性「よたこ」さん(24)に会った。

 日本で生まれ育ったが、在日コリアン3世で選挙権はない。同世代の友人と選挙の話題になると「行かない」「よく分からない」という答えが多いが、興味がないわけではない、と感じている。

 よたこさん自身、高校時代、政治経済や歴史は暗記科目でしかなかった。「いざ政党のことを知ろうと思っても、情報が膨大すぎて困惑してしまうのでは。気持ちは分かります」

 それでも「投票に行かないのはもったいない。私にも選挙権があったら行くのに」と強く思う。

 同世代に向けて、各党の公約を比較できる選挙情報サイトの存在をツイッターで発信した。選挙行きま しょう。行きま せんかと願いを込めて。

=2017/10/22付 西日本新聞朝刊=

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