中国「強烈に非難」 「仲介役」に限界も

西日本新聞

 中国外務省は3日、北朝鮮による6回目の核実験に対し「断固たる反対と強烈な非難を表明する」との声明を発表した。今後、中国が国際社会から北朝鮮への石油禁輸などを求められるのは確実だが、国連の制裁決議に同調する中国に北朝鮮は反発を強めており、習近平指導部は難しい対応を迫られる。

 この日は福建省アモイ市で新興5カ国(BRICS)首脳会議の会合を開催。核実験は習国家主席が出席する開会式直前のタイミングだった。北朝鮮は5月にも、北京で開かれた広域経済圏構想「一帯一路」国際会議の開幕日に弾道ミサイルを発射。「伝統的友好国」でありながら締め付けを続ける中国への抗議との見方もある。

 メンツをつぶされた形の習指導部はいら立ちを募らせる。外務省の声明には「情勢を悪化させて自らの利益にもならない誤った行動をやめ、対話を通じた問題解決の道に戻るよう促す」と北朝鮮への厳しい言葉が並んだ。

 今後の焦点は、日米が求める方針の北朝鮮への石油禁輸措置に中国がどこまで協力するかだ。中国はパイプラインで年50万トン程度の石油を北朝鮮に提供しているとされる。供給を制限すれば燃料を大量に使う北朝鮮の軍の動きを抑えられるが、ガソリン高騰など市民生活への打撃は避けられない。追い詰められた北朝鮮が暴走する恐れもあり、中国は慎重姿勢を崩さない。

 米朝双方に自制と対話を促す基本路線を続けるとみられるが、北朝鮮を抑えられない中国に対し、国際社会の視線が厳しくなるのは必至で、「仲介役」としての手詰まり感もにじむ。 (北京・川原田健雄)

この記事は2017年09月04日付で、内容は当時のものです。

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