少女像増加80カ所超に 韓国、15日「光復節」 バス内にも設置

西日本新聞

 【ソウル曽山茂志】旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意に批判的な世論が多い韓国で、同問題を象徴する少女像が増加の一途をたどっている。市民団体などが慰安婦問題の記念日と位置付ける14日と、日本からの植民地支配解放を祝う「光復節」の15日、全国10カ所以上で除幕式があり、像は計80カ所以上になる見込み。ソウル市内を走る路線バスにも少女像が置かれ、事態はエスカレートしている。

 聯合ニュースによると、南西部光州では14日、公園や区役所前など5カ所で像が披露された。民間の寄付などで作られた像は、実在の元慰安婦をモデルにしたほか、風呂敷包みを持って物思いにふける少女の姿などデザインはさまざま。15日にも京畿道や慶尚北道、全羅北道など全国各地で除幕式があるという。

 14日にはソウル市中心部と北部を結ぶ路線バス5台の座席にも強化プラスチック製の少女像が置かれた。運行会社の経営者が企画し、9月末まで大学や高校が多いルートを走る。同日朝に視察した朴元淳(パクウォンスン)市長は「時間はかかっても韓国の国民が納得できる新たな合意が必要だ」と述べ、取り組みを称賛した。

 少女像は今後も各地に増える見通し。在韓歴35年のジャーナリスト黒田勝弘さんは「(日韓合意に批判的な)革新政権の誕生で、一種の愛国運動でもある少女像建立に乗り遅れまいとするムードが強まっている」と指摘する。

 一方、文在寅(ムンジェイン)大統領は14日、大統領として初めて迎える「光復節」を前に、独立運動家のほか元慰安婦や太平洋戦争中の元徴用工らを大統領府に招待。関係者の高齢化が進んでいるとして、「手遅れになる前に功労者や資料の研究を進め、歴史に記録していく」と述べた。

この記事は2017年08月15日付で、内容は当時のものです。

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ