和牛五輪、八女農高生挑む 3年の豊福玲奈さん 夏休みに猛勉強、V狙う

西日本新聞

 日本最大の和牛品評会「第11回全国和牛能力共進会(全共)」(7~11日、仙台市)に、福岡県の八女農高3年の豊福玲奈さん(18)が挑む。和牛の目利きを競う「和牛審査競技会 高校生の部」に県代表として出場。同高は乳牛を飼育しており、豊福さんにとっても和牛は門外漢だが、夏休みに猛勉強し、知識を蓄えた。「1番を目指します」を意気込んでいる。

 全共は5年に1度開かれる「和牛の五輪」。「種牛の部」と「肉牛の部」があり、畜産農家らが品種改良の成果や和牛の肉質などを勝負する。和牛審査競技会は大会の付帯行事として実施され、後継者育成を目的に和牛を正しく評価する知識や能力を競う。制限時間20分間で4頭の優劣を見たり触ったりして、審査基準に合致しているかどうか判断する。高校生の部には41人が出場する予定。

 豊福さんは6月、県内の農業高生が参加する「農業鑑定競技」の「畜産の部」で最優秀賞を獲得し、県代表に選ばれた。しかし、同高では乳牛こそ飼育しているものの和牛はおらず、全共で試される和牛の専門知識については「素人同然」(豊福さん)。

 このため、7月から日本一を目指した猛勉強をスタートさせた。肌の張り、肉の付き方…。乳牛とは異なり、和牛の質を見極める要素は多岐にわたる。夏休み中、週1回ペースで県内の畜産農家や和牛を飼育している高校のほか、県農林業総合試験場にも足を運び、専門家のアドバイスを受けた。

 豊福さんは「最初はどの和牛も同じに見えたけど、今は良しあしが分かってきました」と成長を実感する。指導する白木友和教諭は「南九州など畜産が盛んな地域の生徒が強敵だが、勉強したことは将来に絶対に役に立つ」と期待する。

 5年前の前回大会も八女農の生徒が出場したが、入賞(5位以内)を果たせなかった。「これまでに学んだことを発揮したい」と豊福さん。大舞台に向け、胸を躍らせている。

この記事は2017年09月03日付で、内容は当時のものです。

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