車が擦れ違うことを「離合」と言うのは九州の方言だが

西日本新聞

 車が擦れ違うことを「離合」と言うのは九州の方言だが、そうとは知らずに使っている人は多い。私も東京勤務時代、関東出身者に「何それ。離合は『離合集散』以外に使わない」と驚かれ、軽い衝撃を受けた。

 熊本では「あとぜき」を標準語のように使う。「最後の人は閉めてね」という意味で、よく店の扉などに張る注意書きだが、最初は全く意味が分からなかった。熊本勤務時代、子どもの授業参観で訪れた小学校の教室の扉に「あ・と・ぜ・き」とあるのを見つけ、驚いた記憶がある。

 自分の耳をうたぐったのは山口勤務時代。市長が会議の冒頭で「おはようございました」と言う。意表を突くギャグかとも思ったが、その後も年配者が過去形であいさつする場面を何度も目にし、そういう習慣なのだと知った。

 ご当地の言葉には新鮮な驚きがある。それが目と耳になじむころ、地域への愛着も湧いてくる。 (植田祐一)

この記事は2017年09月15日付で、内容は当時のものです。

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