被害者の思い、世界に 水俣条約の締約国会議報告会 患者の坂本さんら振り返る

西日本新聞

 スイス・ジュネーブで9月に開かれた「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議(COP1)の報告会(環境省など主催)が21日、水俣市であり、会議で水銀被害の根絶を訴えた胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(61)が「いろんな人が私の話を聞いてくれた。日本から水銀や水俣病の問題をちゃんとしてほしい」と改めて会場に呼び掛けた。

 坂本さんはCOP1の総会や閣僚級会合前の「水俣への思いをささげる時間」でスピーチしたほか、国連環境計画高官や各国の環境大臣などと面談。報告会では、その時の映像や写真も上映した。

 同行したNPO法人水俣病協働センターの谷洋一理事は「(水俣条約は)被害者抜きには始まらない。世界で水俣病が繰り返されている今、水俣でどういうことが起こったのかをもっと正確に調査し、伝えなければいけない」と強調した。

 西田弘志市長に託し、COP1の議長に自ら制作した「祈りのこけし」を届けた市立水俣病資料館語り部の会の緒方正実会長(59)は「世界の人がこけしを見て、二度と水俣病のような悲惨な出来事を繰り返さないと思ってくれると信じている」と述べた。

 環境省の条約親善大使を務めた水俣高2年の澤井聖奈さん(17)は、COP1で披露した英語のスピーチを再現するなどした。

=2017/12/22付 西日本新聞朝刊=

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ