矢野寛治さん新作「反戦映画からの声」 本紙「映画ダイアリー」から収録

西日本新聞

近年の政治状況に危機感

 福岡市在住のコピーライター矢野寛治さんの寄稿「映画ダイアリー」(金曜掲載)から戦争関連作品の原稿をまとめた「反戦映画からの声 あの時代に戻らないために」が弦書房から出版された。

 映画ダイアリーの中で一昨年、連載した「今こそ観たい 戦後70年特集」を収録。新たに書き起こしたものも含め「人間の條件」「黒い雨」など日本映画41本と、日中共同制作のNHKドラマ「大地の子」を取り上げた。

 矢野さんは2014年の特定秘密保護法施行を挙げて「長い戦後は終わり、また戦前が始まった気がする」と記し、近年の政治状況に対する危機感が執筆の動機になったという。本書では戦争に至ったプロセスを「反戦映画」を通して振り返る大切さを説き、「平和を守る覚悟を新たなものにしてほしい」と語る。

 時代背景を入れた映画評のほか「反戦映画を作った監督」「戦争の悲劇を演じた俳優」と題して映画人71人を紹介。2052円。

=2017/12/22付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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