南阿蘇鉄道復旧費政府予算案に 全線再開へ一歩 高森町長「継続した要望実った」

西日本新聞

 熊本地震で被災した第三セクター南阿蘇鉄道(南鉄)の全線復旧に向けた費用の一部が、22日に閣議決定した政府の来年度当初予算案などに盛り込まれた。草村大成社長(高森町長)は高森駅で記者会見に臨み「継続した要望活動が実り感謝したい。持続可能な会社として復興していく姿を見せたい」と述べた。既に設計に着手しており、本年度内にも全線復旧に向けた工事を始めるという。

 全体の設計は来年度末までかかる見込みで、段階的に工事を進める。全線復旧時期は現段階では不明。比較的被害が小さな中松-長陽間は「一駅ずつでも延ばしたい」として先行再開させる考えを示したが、最短で2年後の見通しという。

 草村社長は「支援金などの応援も引き続きお願いしたい」と要請。地震後に社員を半減させたことに伴う人員不足対策について「地域おこし協力隊の活用などを考えたい」と述べた。

 南鉄は全線17・7キロ。昨年7月に高森-中松間の7・2キロで部分運行を開始。経営基盤強化のため全線復旧後は鉄道施設を自治体が所有する「上下分離方式」を導入する方針。

=2017/12/23付 西日本新聞朝刊=

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