「街なかギャラリー」復活 御船町の交流拠点施設 家族連れらでにぎわう

西日本新聞

 熊本地震で被災した御船町御船の交流拠点施設「街なかギャラリー」の復旧工事が終わり、23日に完工を祝う「復活祭」があった。地震から約1年8カ月。白壁の建物の復活を喜ぶ家族連れなどが訪れ、にぎわいを見せた。

 建物は、江戸時代後期の豪商、林田能寛の生家跡とされ、1802(享和2)年に造られた。母屋と離れ、二つの蔵があり、敷地面積は1735平方メートル。御船町は江戸時代から交通の要衝として栄え、明治から昭和初期まで白壁の酒蔵が約20軒あった。この建物ももともとは酒蔵で、はりなどが当時の姿を残している。

 2010年に町が買い取り、建物を改修し、交流拠点施設として14年にオープンした。ヨガ教室や英会話、絵画の展示やコンサートなどで活用されてきた。

 昨年4月の地震で、しっくいの壁がはがれ落ち、はりや柱が損傷するなどの大きな被害を受けた。町は今年5月から約1630万円をかけて復旧工事に着手し、11月下旬に完了した。

 復活祭は町観光協会が主催。商工会や婦人会など地元住民が協力した。会場では地震を振り返る写真パネルの展示、茶会、餅つきや音楽ライブなどがあり、訪れた人たちは町の伝統を感じさせる建物で、穏やかな時間を過ごした。

 母と弟2人と訪れた御船小5年の小林玲蘭さん(11)は茶を味わい、「昔の人の高い技術を感じる」とはりを見上げていた。

=2017/12/24付 西日本新聞朝刊=

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