与党がたばこ税の増税方針を打ち出した

西日本新聞

 与党がたばこ税の増税方針を打ち出した。紙巻きたばこは段階的に引き上げ、1本当たり3円増税するという。「衆院選で税制論議はなかったのでは」「税の公平性はどうなった」と言いたいところだが、物言えば唇寒し。もはや諦めの境地だ。

 たばこの増税といえば、民主党政権時代の鳩山由紀夫氏を思い出す。「国民の健康のため一気に1箱千円にしたいんだよね」と記者に語る当時の首相、鳩山氏。「国民の健康というなら、たばこを法的に禁止すればいい」と返すと「いやあ喫煙者の権利が…」「国民のコンセンサスが…」と急に歯切れが悪くなった姿が懐かしい。いずれにしても民主党政権が続いていれば、1円、2円と細かく引き上げることなく、たばこ離れが一気に進んだのかもしれない。

 喫煙者への逆風は、東京五輪に向けて強まる一方。そろそろ潮時かもと思いながら、煙をくゆらせる身に寒風がしみる。 (久保田敦)

=2017/12/24付 西日本新聞朝刊=