つなぐ、恩師の教え 高校駅伝初出場の東海大福岡 植木コーチが退任

西日本新聞

 福岡県代表として31年連続出場してきた大牟田(同県大牟田市)を破り、初めての都大路に臨んだ東海大福岡(同県宗像市)は38位に終わった。チームを夢の舞台へ導いた植木大道(ひろみち)コーチ(33)は今月限りで退任、所属するトヨタ自動車九州に戻る。恩師の教えをつないでいくため、選手たちは懸命に冬の京都を駆けた。

 駅伝強化のため2013年1月、5年間の契約で派遣された植木コーチは、一人一人に課題を意識させ、負荷の掛け方を判断させる「考える走り」を徹底。チームは着実に力を付けた。

 夏場に調子を崩し、一時は陸上をやめることも考えたという上別府樹生(じゅき)主将(3年)は、コーチから「逃げるな」と叱咤(しった)され、大学進学後も続ける覚悟を決めた。「走れなくてもできる仕事がある。そう教わり、今の自分がある」。出場メンバーには選ばれなかったが、中継所で懸命に仲間をサポートした。

 部員の精神面の成長も支えた植木コーチ。ゴール後には部員の前で涙を見せ「結果は厳しいけど、厳しさも陸上の楽しさの一つ。ここで学んだことを人生の財産にしてほしい」とエールを送った。

=2017/12/25付 西日本新聞朝刊=

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