福岡県添田町の国史跡・英彦山で

西日本新聞

 福岡県添田町の国史跡・英彦山で、今月初めにあった文化庁や旅行業者らのモニターツアーに同行した。「案内板が日本語表記だけ。英語は最低限必要」「情報発信が足りない」「トイレが少ない」。参加者に視察の感想を尋ねると、こんな苦言が続々。「なるほど」と気付かされることばかりだった。

 佐賀藩主が寄進した「銅(かね)の鳥居」(国指定重要文化財)や室町時代の画僧・雪舟が築いたとされる旧亀石坊庭園、修験道の名残をとどめる英彦山神宮参道沿いの宿坊跡と、貴重な文化財は数多い。「自然も豊かで福岡、北九州から近いのも強み」と、アクセス面の魅力を語る人もいた。

 地域それぞれに観光客を呼び込む財産はあるが、ホスピタリティー(おもてなし)の意識や若年層向けの情報発信の手法などが不十分だと感じるケースは多い。英彦山も的確な第三者の指摘を、改善への処方箋として生かしてほしい。 (吉丸宣孝)

=2017/12/26付 西日本新聞朝刊=

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