国内最古の刀剣書発見 龍造寺家文書 県立博物館で展示

西日本新聞

 県立図書館が所蔵する県重要文化財「龍造寺家文書」277点の中から、南北朝時代に書き写したとみられる刀剣書が見つかった。平安末期~鎌倉時代を中心に延べ約280人の刀工(刀鍛冶)の名が記されており、発見した九州産業大の吉原弘道准教授(50)=日本中世史=は「現存する刀剣書では最も古く、中世の刀剣文化の研究に役立つ」と話す。

 刀剣書は刀工の名や流派の系図などを記したもの。今回見つかった刀剣書「龍造寺本銘尽(めいづくし)」は、1351(観応2)年に書かれた訴状の下書き2枚の裏に墨書されていた。当時、室町幕府初代将軍足利尊氏の庶子、直冬が九州に下向しており、旧領回復を訴えるため直冬の陣中に滞在していた肥前の豪族龍造寺氏が、秘本の刀剣書の写本を借り受けて書き写したと推定される。

 最古の刀剣書は、国立国会図書館が所蔵する国重要文化財「観智院本銘尽」(1423年)で、今回の刀剣書はそれより70年ほどさかのぼるという。

 刀剣書は県立博物館(佐賀市城内1丁目)の常設の展示スペースで26日から公開されている。2月4日まで。観覧は無料。

=2017/12/27付 西日本新聞朝刊=

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