文字書き人形、新年に初披露 久留米市で企画展、実演も

西日本新聞 筑後版

 久留米市が7月に購入した市出身の発明家、田中久重(1799~1881)のからくり人形「文字書き人形」が、年明けの1月2~10日に同市六ツ門町の久留米シティプラザで開かれる市の企画展「機巧(からくり)と絣(かすり)」で初披露される。期間中の2、3、7日には実演もある。市は当初、企画展の開幕を4日に予定していたが、帰省客にも楽しんでもらおうと前倒しした。

 文字書き人形は1830年代の制作とみられ、台座を含め高さ61・5センチ。ぜんまい仕掛けで筆に墨を付け「寿」「松」「竹」「梅」の4文字を書く。市は、ふるさと納税の寄付金を活用し、神奈川県の男性から6千万円で購入した。9月に初披露する予定だったが、台風で延期していた。

 江戸期から明治期にかけて蒸気機関や電信機の開発に携わり、東芝の創業者としても知られる久重は、30代のころに多くのからくり人形を手掛け「からくり儀右衛門」の異名を持つ。久重制作のからくり人形は5体の現存が確認されており、市は文字書き人形と、弓曳き童子(市指定文化財)の2体を所蔵している。

 実演会では市所蔵の2体が共演し、3日間とも午前11時と午後2時から、各回30分程度。事前申し込みは不要。2、3日は本物、7日は精密な複製の実演がある。期間中、市所蔵の2体と、個人所蔵の「茶酌娘」も展示されるほか、久留米絣の製造工程を映像やパネルで紹介するコーナーも設ける。無料。

=2017/12/27付 西日本新聞朝刊=

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