「必ず復興」新年に誓う 九州豪雨被災地

西日本新聞

 昨年7月の九州豪雨の被災地では、犠牲者を悼み、行方不明者の発見を願う年越しとなった。

 福岡県朝倉市杷木若市の西宗寺(さいしゅうじ)で31日夜、除夜の鐘が響いた。豪雨で檀家(だんか)の7人が亡くなり、行方が分からない田中加奈恵さん(63)の捜索は越年した。

 夫の耕起さん(54)は一日も早い発見を願い、鐘を突いた。「年内に見つかってほしかったが、かなわなかった。うちの母ちゃんは、不明のみんなが見つかるのを見届けてから帰ってくるのだろうか」。藤玄洋住職(57)は「新しい年は、どうか平穏な年になってほしい」と語った。

 隣の東峰村のJR筑前岩屋駅近くでは、周辺で亡くなった3人を追悼する竹灯籠に灯がともった。濁流にのまれた犠牲者宅の敷地に地元の人が20本ずつ並べ、故人の思い出を語り合った。妻のみな子さん=当時(66)=を失い、仮設住宅で暮らす熊谷武夫さん(73)は「まさか竹灯籠を置いてくれるとは」と感謝した。

 大分県日田市小野地区では、土砂崩れに巻き込まれて亡くなった男性消防団員をしのび、消防団の仲間や住民が200本の竹灯籠に手を合わせた。

=2018/01/01付 西日本新聞朝刊=

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