親友同士の同性婚

西日本新聞

 同性婚が認められているアイルランドで昨年末、マット・マーフィーさん(83)とマイケル・オサリバンさん(58)の男性同士が結婚した。年の差カップルと思いきや、2人は親友でロマンチックな関係ではないそうだ。

 マーフィーさんは首都ダブリンの家に1人で住むが、病気で視力が落ち、自力での生活がままならなくなった。ただ介助を頼む金銭的余裕がない。一方、コンピューター技師だったオサリバンさんは不況で解雇されアパートを失い、車中生活も経験した。そこでマーフィーさんはオサリバンさんと一緒に住んで、賃金の代わりに家を譲渡することを思いついた。ところが家を譲った場合、5万ユーロ(約700万円)の税金がかかることを知った。

 選んだ道が同性婚。結婚すれば配偶者への譲渡は無税となるのだ。それを知った修道女が仲介しカトリック教会で式を挙げることもできた。「私たちは友人として愛し合っている」「同性愛者たちは皆のためにも平等を勝ち取ってくれた」と2人は現地メディアに語る。結婚って何? 考えさせられる。 (井手)


=2018/01/04付 西日本新聞夕刊=

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