九州豪雨半年、2市村で黙とう 忘れずに前向きに

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 九州豪雨から半年を迎えた5日、大きな被害を受けた朝倉市と東峰村では、遺族や住民、子どもたちが犠牲者の冥福を祈った。

 朝倉市が防災行政無線で黙とうを呼び掛けた午前10時。豪雨で被災して休園し、4日から保育を再開した松末(ますえ)保育所(吉田千代所長)では園児も黙とう。保育士の池辺明美さん(44)が、豪雨時に隣接する松末小へ園児と避難した体験などを語り、「あの日の災害で亡くなられた方、静かに眠ってください」と呼び掛けると、園児は神妙な表情で目を閉じた。

 うきは市のみなし仮設に住む小嶋重美さん(69)は、濁流にのまれ犠牲になった妻の初子さん=当時(69)=を自宅跡(朝倉市杷木白木)で弔った。妻がかわいがっていた雄犬ゴンタを連れ、手を合わせた。

 東峰村役場宝珠山庁舎前では正午、住民ら約80人が黙とうし、手を合わせた。妻を亡くし、仮設住宅に住む熊谷武夫さん(73)も姿を見せた。熊谷さんは「この半年、日常生活が大変だった。やる仕事が今はあるから前向きになれるが(妻の)命日だけは忘れない」と語った。

=2018/01/06付 西日本新聞朝刊=

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