ズビズバー パパパヤー、で始まる「老人と子供のポルカ」…

西日本新聞

 ズビズバー パパパヤー、で始まる「老人と子供のポルカ」。左卜全(ひだりぼくぜん)さんと子供たちが やめてケーレ ゲバゲバ、と歌って大ヒットした。ナンセンスな楽曲のようだが、実は深い意味が。2番の歌詞は やめてケーレ ジコジコ、3番は やめてケーレ ストスト

▼歌が発表されたのは1970年。当時、大きな社会問題となっていたゲバ(暴力的な学生運動)、ジコ(交通事故)、スト(ストライキ)を「やめてケーレ」と訴えている。最大の被害者は弱い立場の老人と子供だ、とのメッセージを込めて

▼特に、交通事故死者数はこの年、1万6765人と、ピークに達した。年間死者数が日清戦争での日本側戦死者数を上回る勢いで増えたことから名付けられたという「交通戦争」との呼び名がぴったりの状況だった

▼今はどうか。昨年の交通事故死者数は3694人で、統計が残る48年以降、最少となった。取り締まり強化や安全運転教育、安全装備の充実などが要因という。泉下の卜全さんも喜んでいよう

▼飲酒運転で子供が犠牲になる事故が相次いだ福岡県では昨年、初めて飲酒死亡事故がゼロに。飲酒運転撲滅に取り組んできた市民の努力が実った

▼ただし、亡くなった人の55%は65歳以上。高齢者が最大の被害者であることは変わらない。高齢者や子供が目に入れば、より慎重に運転してケーレ。もちろん「やめてケーレ サケサケ」の徹底も。


=2018/01/09付 西日本新聞朝刊=

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