南阿蘇2年ぶり絆の炎 学生と住民「どんど焼き」

西日本新聞

 熊本地震から1年9カ月となる14日、東海大農学部の拠点があった熊本県南阿蘇村黒川地区で、学生らが住民と共に2年ぶりの「どんど焼き」を囲んだ。まだ更地ばかりの地区に、久しぶりににぎわいが戻った。

 地区には地震前まで学生約800人が暮らし、どんど焼きは学生と下宿オーナーが行っていた。昨年は道路事情の悪化などから断念。今年は震災の語り部活動をしている同大の学生団体「阿蘇の灯(あかり)」が、地震後に入学した1年生に阿蘇の魅力を伝え、住民との交流を深めようと企画した。

 高さ数メートルに組んだ竹に、グループ代表の林風笑(かざえ)さん(21)が点火。約30人は立ち上る炎に歓声を上げ、1年の幸を願いながら芋を焼くなどして楽しんだ。

 大学は被災した校舎を再建せず、農業実習のみ継続する方針。アパート経営の橋本健次さん(64)は「今でも阿蘇を好きでいてくれる学生の気持ちがうれしい」。1年の村上夏輝さん(19)は「こんな下宿生活をしてみたかった」と話した。

=2018/01/15付 西日本新聞朝刊=

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