沖縄で相次ぐ米軍機トラブルのニュースを聞くたび、あの大事故を思い浮かべる

西日本新聞

 沖縄で相次ぐ米軍機トラブルのニュースを聞くたび、あの大事故を思い浮かべる。ベトナム戦争時の1968年、米軍嘉手納基地を離陸したB52戦略爆撃機が直後に墜落、大爆発した。爆音などの基地被害に悩む沖縄が、B52撤去を求めているさなかだった。

 朝鮮半島の軍事的緊張が看過できない今、沖縄があの事故と重ね合わせ、危機感を募らせているのは想像に難くない。沖縄では他にも米軍機の重大事故が度々起きている。

 怒る沖縄に、どう寄り添うか-。そう考えていると、東日本大震災の被災者から聞いた言葉を思い出した。「寄り添うは、上から目線に聞こえる。“ちむぐりさ”という沖縄方言がある。人の痛みを自分の痛みと感じるという意味で、私たちの願いです」

 市井の人たちの悩み、怒り、喜び、悲しみ、決意。記者がさまざまな現場に立ち、送ってくる記事を前に、福岡市・天神のデスク席で背筋を伸ばした。 (吉田賢治)

=2018/01/17付 西日本新聞朝刊=

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