杉田久女と橋本多佳子顕彰 小倉城庭園に記念室オープン 直筆の句など30点展示

西日本新聞 北九州版

 北九州市ゆかりの俳人、杉田久女(1890~1946)と橋本多佳子(1899~1963)の功績をたたえる「杉田久女・橋本多佳子記念室」が16日、小倉北区城内の市立小倉城庭園にオープンした。展示棟の一部(約16平方メートル)に、久女と多佳子の直筆の句や日記帳のレプリカ、多佳子が使った着物や飾り棚など約30点を展示している。

 鹿児島県出身の久女は結婚を機に転居した小倉で俳句を始め、高浜虚子が主宰した俳句誌「ホトトギス」の同人になるなど、女性俳句の草分けとして活躍。多佳子は実業家の夫が建て、文化サロンになった「櫓山荘(ろざんそう)」(同区)で久女の手ほどきを受け、戦後を代表する女性俳人となった。

 記念室は、外国人観光客が多く訪れる小倉城庭園から「文学の街・北九州」を発信しようと、市が約1300万円かけて開設。多佳子の四女橋本美代子さん(92)=奈良市=の寄贈を受け、櫓山荘の模型(100分の1)や櫓山荘にあった灯籠なども展示した。

 16日に同庭園であった記念式典で美代子さんは「素晴らしい記念室を作っていただき、遺族として感謝している」とあいさつ。同市の北橋健治市長は「多くの人に、詩情豊かな言葉の世界に出合ってほしいとの思いで開設した。2人のことを末永く伝え、にぎわいの場所になるように願っている」と期待を込めた。

=2018/01/17付 西日本新聞朝刊=

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