南北、五輪初の合同チーム 「平昌」合意、統一旗で合同入場 北朝鮮、共同応援へ230人派遣

西日本新聞

 【ソウル曽山茂志】韓国と北朝鮮は17日、2月開幕の平昌冬季五輪への北朝鮮代表団派遣を巡る次官級の実務協議を開き、開会式で南北が合同入場行進し、アイスホッケー女子で合同チームを結成することで合意した。五輪で南北が合同入場するのは、2006年のイタリア・トリノ冬季五輪以来12年ぶり。合同チーム結成は初めて。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が目指す「平和五輪」の象徴になりそうだ。

 南北の選手団は合同入場で、朝鮮半島を描いた「統一旗」を先頭に掲げて行進する。アイスホッケー女子の合同チームは、韓国代表選手23人に北朝鮮選手数人が合流するとみられる。開幕まで1カ月を切った段階での合同チーム結成に、韓国では「選手軽視」との批判も出ているが、文氏は17日、五輪選手村を激励訪問した際、「凍り付いた南北関係を解決する良いきっかけになる」との期待を示した。

 協議ではこのほか、北朝鮮南東部の金剛山で五輪開幕前に合同文化行事を開催し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示で13年に整備された東部の馬息嶺(マシクリョン)スキー場で南北のスキー選手が合同練習を実施することも確認。北朝鮮は五輪期間中に230人以上の応援団も送り、南北で共同応援する。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の応援活動を保障することも決めた。北朝鮮は視察団を今月下旬に韓国に派遣した上で、2月1日に陸路で選手団を送る予定。

 北朝鮮は3月開幕の平昌冬季パラリンピックにも選手団、応援団、芸術団など150人以上を派遣する。

 軍事境界線にある板門店韓国側の「平和の家」で開かれた次官級協議には、韓国側から統一省の千海成(チョンヘソン)次官を首席代表とする3人、北朝鮮から対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のチョン・ジョンス副委員長や朝鮮中央通信の記者ら3人が出席した。合意事項については、国際オリンピック委員会(IOC)が今月20日にスイス・ローザンヌで開催する南北両国のオリンピック委員会、大会組織委員会との4者会談で最終決定する見込み。

=2018/01/18付 西日本新聞朝刊=

PR

国際 アクセスランキング

PR

注目のテーマ