復旧の活力源提供1年 感謝のぜんざい振る舞い 益城町の食堂、20、21日 店主「生活再建支えてもらった」

西日本新聞

 熊本地震で被災した商店主らが集まる益城町木山の仮設商店街「いくばい益城笑店街」の「きやま食堂」で20、21日、開店1周年を記念してそれぞれ先着50人にぜんざいを振る舞う。店は住民のほか、復旧・復興工事関係者やボランティアの客も多く、オーナーの中島泰司さん(67)は「生活再建の第一歩を支えてもらったことに、ささやかな感謝を込めたい」と話す。

 町で30年以上、鍵店を営んでいた中島さんの自宅兼店舗は地震で全壊。1年以上テント生活を続け、今も自宅の車庫で暮らす。

 地震後、町では被災家屋の解体や道路復旧にあたる作業員、被災者ケアに力を注ぐボランティアなどが多く活動する。「開いている店も少ないし、温かいものを食べたいだろう」。飲食店で40年以上働いた経験を持つ知人の岩崎すえみさん(63)を誘い、昨年1月15日に食堂をオープンした。

 ハンバーグや焼き魚など家庭料理をそろえ、500円の1コイン前後で定食を食べられるようにした。午前7時の開店前から朝食に訪れる客。昼食時は約20席の店内に入りきれないほど繁盛し、店の外にテーブルを用意したこともあった。

 「地震がなかったら出会えなかった人と知り合えた」という中島さん。年齢とともに体の疲れもあるが、「お客さんから『ビールを飲もう』と誘ってもらうのが何よりうれしい」。客との触れ合いに笑顔をもらう。

 ぜんざいの振る舞いは、両日とも午前10時から。

=2018/01/20付 西日本新聞朝刊=

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