全米で100万人抗議デモ 平等求め女性大行進 トランプ政権1年

西日本新聞

 【ワシントン田中伸幸】トランプ米大統領が就任1年を迎えた20日、トランプ氏に抗議し女性の社会的地位向上を訴えるデモ「女性大行進」が首都ワシントンやシカゴ、ロサンゼルスなど全米の主要都市で行われた。米メディアによると計100万人超が参加。イスラム圏からの移民流入規制など、米社会の多様性に対する不寛容さなどへの批判が噴出し、即時退陣を求める声が相次いだ。議会での与野党対立の影響で政府機関も同日から一部閉鎖。トランプ政権は2年目も波乱の幕開けとなった。

 女性大行進は昨年も、大統領就任式の翌日に行われた。今年は11月に議会の中間選挙を控えていることから、投票で政権に抗議の意思を突き付けようと選挙への参加を呼び掛けた。

 数千人が集まったワシントンでは行進に先立ち、リンカーン記念堂前で集会があり、昨年のデモで反トランプの象徴となったピンク色の帽子をかぶった女性のほか、多くの男性も参加。「フェイク(偽)大統領」「私たちはイスラム教徒。テロリストではない」などと書いたプラカードを掲げ、野党民主党の議員らが政府機関閉鎖は「トランプ氏の責任だ」と訴えると大きなブーイングで応えた。

 両親が中東出身移民というワシントンの女子高校生ジュード・サデクさん(17)は「女性も移民も、米国はみんなが平等に夢を持てる国のはずだ」と話し、女性尊重の姿勢が足りず、移民に厳しいなどと指摘されるトランプ氏を批判。「今年、選挙権を得るので絶対に投票に行く」と誓った。

 参加者はその後、ホワイトハウスまで行進。「恥さらし」「出て行け」などのシュプレヒコールを浴びせた。トランプ氏はデモの最中にホワイトハウスにいたとみられ、ツイッターで「今日は全国的に素晴らしい天気で、絶好のデモ日和だ。デモに参加して、この1年間の歴史的な成功を祝ってほしい。女性の失業率も改善した!」と発信した。

 メリーランド州の主婦アン・フォンディさん(60)は「トランプ氏はうそが多く信用できない。中間選挙と次の大統領選では、共和党とトランプ氏を下野させる」と怒りの声を上げた。

=2018/01/22付 西日本新聞朝刊=

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