廃家電だけから金、銀、銅メダル 北九州のエコタウン企業制作

 リサイクル産業が集積する北九州エコタウン(北九州市若松区)の事業者などが、廃棄される小型家電から金などを取り出してオールリサイクル素材の金、銀、銅メダルを制作、2月18日に開かれる北九州マラソンのフルマラソン部門上位入賞者(男女各1~3位)へ贈られることになった。同市の北橋健治市長が24日、記者会見して発表した。

 メダルは直径約8センチ、厚さ約1・2センチ。金、銀メダルは1個当たり1グラムのメッキを銅に施した。全体の重さは約500グラムで、2016年のリオデジャネイロ五輪のメダルとほぼ同じ重さという。市によると、リサイクルした素材だけで作るメダルは世界で初めて。

 エコタウン事業20周年を記念し、エコタウンの25社を含む市内35社と3教育機関が協力して無償で制作。7社が金を含む廃電子基板を、25社と2大学が不要な小型家電をそれぞれ提供し、鉄鋼関連会社のアステック入江(八幡東区)が持つリサイクル技術で金と銀を、資源リサイクル会社の日本磁力選鉱(小倉北区)が銅を回収した。その後、北九州高専(小倉南区)などが銅にデザインを施し、金と銀でメッキをした。

 北橋市長は「リサイクル企業が集積する北九州市だからこそ実現した試み。メダル制作を機に、リサイクルへの関心が高まることを期待する」と述べた。


=2018/01/24付 西日本新聞夕刊=

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